パートタイムではありますが、精神科デイケアの看護スタッフとして働いて早や10年。こんな風な言い方をすると誤解を招く恐れがありますし、語弊もあるかもしれないのですが、私はデイケアという場所、そこに集う人々、そこにある日常がとても好きです。好きが高じて!?・・・と言いますか、ここで何が起こっているんだろう?ここはどんなふうに成り立っているんだろう?ということをもっとよく理解したくて、大学院でデイケアに関する記述的研究もしました。研究活動を通して本当にたくさんのことを学び、デイケアで働くこと、様々な活動をすることが、以前にも増して楽しく味わい深いものとなっていきました。
そうなのですが。
いや、だからこそ?
医療制度の中だけではなく、地域社会の中でもっと様々な活動がしたい。そう思うようになりました。このように言うとラディカルに聞こえるかもしれませんが、私は医療(制度)やその一つの形態であるデイケアのあり方を否定したいわけでも、批判したいわけでもありません。むしろ、人々の生活の基盤を支える医療が、デイケアがあるからこそ、地域でできることがあるんじゃないかな・・・そこが出発点です。どちらか一方が正しくて、どちらか一方があればいいというような二元的な話では決してありません。
赤ちゃんからお年寄り、病気や障害があってもなくても、気軽にふらっと立ち寄れる場所。そんな場所が、まちの中にもっと色々、たくさんあったらいいな。ないのなら、自分で作ってしまおう。そう思って、梟文庫を立ち上げることに決めました。
しかしなぜ、梟文庫?
そもそも、梟文庫ってどんなところ?
もちろんまだカッチリと構想が固まっているわけではありません。でも今の段階でのイメージは、「図書室機能をベースに、様々なサロン活動を行う場所」というものです。その細かい内容については、ぼちぼちお知らせしていきたいと思います。